支持層の予測
10月になりさわやかな季節になりました。
毎年、10月になったら、あれもこれもとやる事があるのにあっと言う間に過ぎていまいます。
涼しくなったら、こうしょうと思っていたことがなかなか出来ません。
私も地質調査をやるようになってから37年になります。
独立してからは30年です。
数多くに調査に係わってきましたが、地質・土質は奥が深いので何年やっても難しいです。
関東地区の地質に関してはほぼ頭の中に入っているので、地形を見れば大凡の検討はつきます。
特に神奈川県内は非常に詳細に分かっているつもりです。
時々、予想に反する結果になり、さらに研究したり調べたりします。
特に川の周辺、谷間、沢などには注意が必要です。
こんな地形では軟弱な地質が堆積している事が多いのです。
下の図は大和の中心として東西に切った地質断面です。(地質断面図は下記のホームページより添付)
出典:大和市及びその周辺の地質 広田清一著
http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000001933.pdf
図1 地質断面図
図2 地質断面方向
図1の地質断面図は大和市役所付近を中心に東西に断面を切った図です。
図2の地質断面方向は地質断面の東西の方向を示したものです。
大和市役所や西鶴間小学校の当たりは平らな面になっています。
この平坦な面を相模原台地と言っています。
相模原台地は相原や城山の付近から藤沢の本藤沢駅の近くまでの範囲が平坦になっています。
東西方向では相模川~境川付近までの幅で平坦です。
この相模原台地は関東ローム層と言われる赤土が15~18mの厚さで堆積しています。
ローム層の下は砂礫層になっていますが、この砂礫層は数万年前は相模川が、この付近を流れていた証拠です。
この砂礫層は20m程の厚さで、その下には泥岩(土丹層)と言われる固結状態にシルト層が堆積しています。
このシルト層は付近が海であった頃の堆積土層です。